「あいの風とやま鉄道・JR西日本 富山駅」- 3月4日 “完全” 高架駅に!!2019.02

富山市
//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js

 2019年3月4日,あいの風・JR富山駅が高架化全面開業!!

 

北陸新幹線の開業に伴い北陸本線の一部区間をJR西日本から承継した

あいの風とやま鉄道の富山駅では,JR時代の2005年から進めてきた

同駅の高架化が3月4日に完了しました。

 

北陸新幹線の開業と並行して上り線ホームJR高山線の高架化が先行して行われましたが,

今回の下り線ホームの高架化をもって富山駅は“完全な”高架駅となりました!

 

これまで南北それぞれに設けられていた改札口を廃止し,

高架下へ新たに中央改札口を設けたほか,

改札口から各ホームへつながるコンコースも一新されています。

 

2019年4月には1Fに仮設の南北連絡通路も設けられ,南北の往来がスムーズになる予定です。

これまでは地下連絡通路があるのみでした。

 

 

さて,今回は高架駅全面開業直前(2019年2月下旬)の様子を,

富山駅とその周辺にある施設の立地関係を含めて,写真を交えてご紹介します。

 

 富山駅南口 【駅外部・周辺編】

 

せっかくなので,先行して整備された北陸新幹線側の駅舎(南口側)をご紹介します。

 

 

南口駅舎の外観です。

北陸新幹線の高架下には,おみやげ品等を取り扱う商業施設「とやマルシェ」が整備されています。

 

元の位置へ戻り,少し視点を右へずらします。

 

 

画像右側に大きなガラス屋根が見えます。

屋根下の階段を上がっていくと,富山の私鉄「富山地方鉄道」の電鉄富山駅があります。

RAILWAYSの舞台にもなっていたようです(知りませんでした。)

 

 

想像していた以上に路線の規模も大きく,通勤・通学や観光に深く根付いていることが伺えます。

 

 

北陸新幹線富山駅の入口まで移動しました。

 

 

先ほどご紹介した電鉄富山駅が,この画像でいう「富山駅」の文字の裏にある建物です。

 

 富山地鉄 富山市内軌道線 (路面電車) が駅舎内へ乗り入れ!

 

富山市は,全国でも屈指のコンパクトシティです。

コンパクトシティのケーススタディーや,地域社会が抱える課題解決のモデルとして,

日本の一地方である富山市の取組みが世界各国から注目されています。

 

そんな富山市におけるコンパクトシティ政策はLRTの整備から始まったと言っても過言ではなく,

LRTの設備面においても他の都市の先陣を切っています。

 

 

新幹線の改札を出ると,目の前に路面電車の乗り場が見えます…!!

駅舎内に路面電車が直接乗り入れることで,乗り換えにかかる所要時間が非常に短くなっています。

 

また,雨風を受けずに駅舎内からそのまま乗車することができるのは,かなりポイント高いです。

 

路面電車乗り場に移動しました。

 

駅構造は,両側の1・4番ホームが「おりば」,また中央の島式ホームが「のりば」とされ,

乗降の導線が完全に分断されています。

非常にわかりやすく,かつ折り返す際に利用者が交錯することがないので,

初めて訪れる人にも分かりやすいです。

 

また,方面別にホームが分かれているので,

乗り間違い等のミスも起こりにくいですね。

 

ホームを直進し,振り返りました。

 

路面電車の前を人が横断していますが,歩行者と線路が交差する部分はこのようになっています。

 

 

 

踏切ではないですが,信号を設置することで歩行者に列車の接近を知らせています。

 

平成30年代半ばの完成が予定されている,

広島電鉄駅前大橋線の計画図おいても,2階レベルで歩行者と線路が交差する部分があります。

ペデストリアンデッキを駅ビルの内側へ取り回し,

歩行者導線を完全に排除するのも安全面において1つの手かもしれませんが,

富山駅のように信号による制御を検討するとより回遊性が増すかもしれませんね。

 

 あいの風富山駅 開業目前! 新しい中央コンコース

 

さて,記事冒頭にも書きましたが,3月4日に富山駅は完全な高架駅になりました。

 

私が訪れた際(2月26日)には,

高架駅全面開業と同時に新しく整備された中央コンコースの様子を伺うことができました。

 

記事執筆地点では既に工事は完了し供用が開始されていますが,

開業を目前に控えた中央コンコースの様子をご紹介したいと思います。

 

 

仮設で設けられていた通路から,新しく整備された中央改札口を見ることができました。

 

 

駅構内の案内標示にはJR西日本標準のサインシステムが用いられているのですが,

路線図の形式はJR西日本のものではなく,それらの組み合わせが新鮮でした。

 

脇を仮囲いに沿って移動し,

先行して供用されている上り線ホームの階段付近から改札口を見てみました。

あいの風とやま鉄道では依然として有人による改札となっているのですが,

1レーンだけIC専用の自動改札機が設置されていました!

 

有人改札と自動改札が同じ場所に設置されている状態は,

同じく あいの風とやま鉄道 の高岡駅でも見ることができますが,

他地域では見たことがありません。

 

(あいの風とやま鉄道 高岡駅)

 

少し話が逸れましたが,中央コンコースに視点を移します。

 

 

おお!!

富山県の主要産品である「アルミ」を天井に,また「ガラス」を壁面や柱面に多用してあり,

その地域”らしさ”のある駅構内となっています!

 

全国的に駅構内のデザインが画一化される風潮にあるなか,

その地域の”独自性”を活かした空間となっていることに好感が持てます。

 

・・・寄ります。

 

ブラウン調の化粧板とのコントラストが美しいですね。

 

 

柱の周りにはデジタルサイネージも用意されています。

 

 

柱のアクセントとして,和柄の装飾が取り付けられていますね。

 

中央コンコースを離れ,ホームへと上がります・・・

 

 高架化されたホームの様子

 

 

立っている場所が在来線のホームです。

左上に一段上がって見える部分が北陸新幹線のホームですが,

防雪の為の屋根を支える柱がどちらも木が枝を伸ばすようなデザインで統一されているので,

視覚にもシンプルです。

 

 

そして,こちらが3月4日の開業を控える新たな下り線ホームです。

ホーム上に何も置かれていないので,非常に壮観です。開業前しか見ることのできない眺めですね。

 

 

私が訪れた際には,エスカレータ付近で何やら作業をされていました。

 

 最後に

 

 

こちらが,2019年3月3日まで使用されていた下り線仮設ホームです。

このホームの高架への移行をもって,富山駅は高架駅として全面開業しました。

 

富山駅に掲出されていた,線路切り替えのお知らせです。

 

また,高架駅全面開業後の将来展望についてのイメージも掲出されていました。

 

富山駅周辺が高架へ移行することで,路面電車の南北接続・また自動車の往来が可能となります。

これにより駅周辺の回遊性が向上し,目的の場所へより向かいやすくなりますね。

富山市におけるコンパクトシティ政策は素晴らしいです。

 

また,駅南口の遊休地においても大型の再開発が計画されています。

 

この一帯の工事によって富山駅周辺の拠点性が向上し,

ますます便利で,住みやすいマチになりそうです。

コメント

  1. 初めまして。
    早速ですが、私のブログに、こちらのブログをリンクとして貼り付けさせてもらいました。
    これからもよろしくお願いします。

    • らっちさん
      ありがとうございます!全然広島と関係ない記事でごめんなさい・・・汗
      私のサイトにもリンクを掲載させていただきます。何か問題があればお知らせくださいませ。
      こちらこそよろしくお願いします<(_ _)>

 


 【コメントについて】
・お名前(ハンドルネーム)は、荒らし対策のため必須入力とさせていただきます。
・承認制となっておりますので、コメントが反映されるまでに多少お時間をいただく場合がございます。

タイトルとURLをコピーしました