西広島駅では,
アストラムライン延伸や駅北側の土地区画整理事業などが計画されており,
広島市の西の玄関口として将来的に大きく変貌することが予想されています。
こうしたことを踏まえ,JR西日本と広島市により橋上駅舎の建設が計画され,
2017年12月には二者間で自由通路を建設する契約が締結されました。
この契約をもとに,2019年2月から自由通路を含む新しい駅舎への建て替え工事が開始されました。
新たな交通の拠点となるこの工事と南口駅前広場再整備に,
広島市からは総額約59億円が投じられます。
前回の状況です。(2020年3月)
さて,久しぶりに現地へ赴いたところ,
駅舎の足場が取り払われ外観が露わとなっていましたので写真を交えご紹介します!
見えてきた新しい西広島駅!!
南口(旧東口)駅舎全景です。
イメージパース通り,ガラスが多く用いられた駅舎が露わとなりました!!
西広島駅は古い駅舎が印象的でしたので,
新駅舎が実物として建っていることに衝撃を受けました。
かつて広島市とJR西日本で駅舎の呼称が異なっていましたが,
2020年3月,JR西日本が仮設駅舎の供用を機に
東口を「南口」へ・西口を「北口」へ変更したことで統一が図られました。
(西広島駅南口駅舎 完成イメージ 出典:広島市)
当初公開されたイメージパースと比較すると,
南口駅舎の西端部から広電西広島駅方向へ伸びる
ペデストリアンデッキの取付部分には壁が作られています。
このデッキは駅舎完成後,
駅前広場再整備の段階で設けられる予定です。
さらに寄ってみます。
自由通路の終端部も一面ガラス張りとなっていますので,
己斐の街並みが一望できるスポットになりそうですね。
採光面が広く取られているので,メチャクチャ明るい駅舎になりそうです。
自由通路の天井部分を見上げてみます。
天井部には木材がふんだんに用いられています。
まだ窺い知ることはできませんでしたが,自由通路側壁部にも組木のような意匠がみられる予定です。
これらは光の濃淡によって表情を変え,明るさだけでなく温もりも感じられる駅舎になりそうです!
全面的に木材が取り入れられ暖色系照明が用いられている
廿日市駅とまではいきませんが,駅の印象は近いものとなるはずです。
(西広島駅自由通路 完成イメージ 出典:広島市)
北口側も着々と進行中!
北口側へ回ってみました。
北口駅舎も姿を現しつつあります!
現在の北口は簡易改札が設置されるのみの簡素な駅舎ですが,
土地区画整理事業が予定されていたりと新たな街の顔になりつつあります。
現状の駅舎とは見比べがつかないほどの変貌ぶりです。
これまでバリアフリー皆無な駅でしたが,エレベーターはもちろんエスカレーターも設けられます。
エレベーターのシャフト部がしっかりと確認できます。
ここで少し気になった点を。
ハイサイドの部分が特徴的な形をとっています。
はめ殺し窓とはせず,パイプのような枠に透明膜を張ったようにみえますね。
膜ならではの曲面を活かした形状です。
完成が楽しみですね。
西における広島の新たな交通の拠点となるこの工事は,
2021年度末に自由通路の暫定開業,
2022年度末に橋上駅舎・南口駅前広場を含めた全面開業の予定です。
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