広島駅自由通路が開通し,大きな工事はひと段落を迎えた広島駅ですが,
山陽新幹線開業以来ほとんどリニューアルされることのなかった新幹線コンコースの美装化(リニューアル)工事が行われています。
JR西日本はこの工事のコンセプトに,
・「のぞみ停車駅にふさわしいグレード確立」 ・在来線部分を含む駅全体のデザインの一体感 ・新幹線柵内は全館空調化 ・「さまざまなお客様ニーズに応える待合室空間」 ・旅行目的や滞在時間の違いにあわせた待合スペースを設置 (例:モバイルコーナー,キッズスペースなど) ・「待合室と店舗の併設による利便性向上」 ・待合室に隣接させた店舗を配置 ・クイックニーズ業態を充実 |
の3つを掲げています。
これまで全列車停車駅の中では唯一リニューアルの施されてこなかった駅なので,
より現代的なデザインとなってマチびらきを図ります。
(完成イメージ)
出典:JR西日本プレスリリース「広島駅新幹線柵内コンコースリニューアルについて」
前回の記事はこちらです。
転居したこともあり半年間のブランクが空いてしまいましたが,この間にも大きく変化した部分があるのでご紹介します。
まずは新幹線改札口から。
天井の美装化作業の範囲が広がり,このように自由通路側へ作業台が迫ってきています。
ここからコンコースへ入る際には圧迫感を感じました。
改札を通り,振り返ってみます。
作業台の下と改札外の輝度の差が大きく白飛びしてしまいました・・・
この付近の変化はまだ少ないですね。
さらに奥へと進みます。
ここは一体どこの駅ですか・・・?
作業台をくぐり抜けると,非常に現代的となったコンコースが広がっています!
半年前は床材の張り替え範囲が一部分に留まっていましたが,概ね完了したようにみて取れます。
この画像のような案内サインも設置されました。
中央部の空白は今後整備されるキッズスペースやモバイルコーナーへ残されているのでしょうか?
もう少し奥へと進み,振り返ります。
以前の広島駅を想像してみると,本当に同じ場所なのか疑ってしまいます。
新幹線を下車しコンコースへ降りてきた際に,間違えて違う駅で降りてきてしまったのか…?と錯覚したほどです。
これまでの雰囲気とのギャップ,伝わりますか・・・?
化粧室付近に移動します。
この辺りでも天井板の美装化が完了しているようですが,コンコース主要部とは意匠が異なっています。
待合スペースに隠れる部分ですので簡素化を図ったのかもしれません。
ホームへと上がるエスカレーターのデッドスペースに埋め込まれて自動販売機が設置されていました。
広島駅構内では関西エリアで多くみられる”curico自販機”が設置されています。
関西エリア外では広島駅の他に,徳山駅・新山口駅・小倉駅・博多駅に設置されているそうです。
エスカレーター側面には以前の化粧板の上から淡灰色のシートが貼り付けられています。
現在は一部分に留まっていますが,今後波及することでしょう。
北口側の壁面へ進みます。
リニューアル以前はおみやげ街道が出店していた区画になります。
こちらでも改装工事が完了したように見え,新店舗のオープンを待つのみと思われます。
この画像に写っているエスカレーターの裏側では,現在進行形で美装化が行われていました。
最奥部へ進み,改札方面を振り返ります。
先行して整備された在来線の新跨線橋と同様に,
広島市内を流れる6本の川を模られたタイル意匠になっています。
全国的に駅構内の意匠が似る傾向になるなか,その土地の風土を出そうと細かい部分で工夫が施されています。
最後に待合スペース付近です。
風化ではなく,先行して床の美装化が行われた部分と床材が異なっています。このままなのでしょうか?
まとめ
目紛しく変化する広島駅ですが,来年春にはひろしま駅ビル「ASSE」の閉館・建て替えが控えています。
2012年に始まった駅改良工事から7年半が経とうとしていますが,これからも5年以上の長い月日をかけ駅の大改造が進みます。
広島駅新幹線コンコースのリニューアルは,2020年春を目処として完了する予定です。
コメント
全てのホームにホームドアができたらうれしいです。
モンモンさん
コメントありがとうございます.
広島駅もホームドアの整備対象に含まれていますが,ホーム上の安全性を高めるためにも早期の整備に期待したいですね.