愛宕跨線橋部ペデストリアンデッキ(仮称)は,
広島駅南口地区とマツダスタジアムとの歩行者空間を形成し,試合開催時におけるトラフィックの円滑化を図るために整備が行われています。
このうち,広島駅南口Cブロック再開発事業(EKI CITY ヒロシマ)と,JR愛宕踏切上部に架かる愛宕跨線橋との
接続工事が先行して実施されています。
当初の予定であれば,広島駅新駅ビル〜EKI CITY ヒロシマ〜愛宕跨線橋〜マツダスタジアムまでペデストリアンデッキで繋がる計画でしたが,
球場完成から10年余りが経過し,道路に沿って観戦者をターゲットとした店舗が多数軒を連ねて賑わいを見せていることから,
歩行者通行量が減少することに懸念を感じた各店舗から市に対して計画の見直しが求められ,
整備範囲を縮小する方向で再検討されています。
前回の記事はこちらです。
工事の様子(2019年3月)
さて,今回は完成まで目前となった現在の様子をご紹介いたします。
以前記事にした際には,グランクロスタワーの居住者入口付近に据え付けられていた橋桁ですが,
いよいよEKI CITY 広島と接続され,一体化していました!
当初の完成予定は今月の8日でしたが,
撮影日は11日でしたので,予定より若干遅れをとっているようです。
階段を上り,かつて行き止まりとなっていた辺りから先を眺めます。
新しく整備されたペデストリアンデッキの高欄は,
愛宕踏切上空に架かっている跨線橋よりかは高さが無いようにみえますが,
幅員は同程度のように思えます。
拡大してみてみると,こちらの高欄にはガラスは用いられず,フェンスとなるようです。
また,カープを意識しているのかどうかは分かりませんが,手すりが赤色を纏っています。
階段を降り,道路上にかかるペデストリアンデッキを見上げてみました。
ペデストリアンデッキの橋桁ですが,化粧板で覆われるみたいですね。
見た感じでは,愛宕跨線橋と連続した意匠のように思われます。
橋脚周辺の様子です。
橋脚が設置されてから埋め戻し等の処理はなされていませんので,
まだまだ完成まで時間がかかりそうです。
まとめ
広島駅から愛宕踏切を通りマツダスタジアムへと続く道路(カープロード)は,
野球開催日に片側の車線が通行止めとなり,自動車での通行が非常に不便となる現状があります。
今回の工事が完了したところで,結局広島駅とペデストリアンデッキが繋がらないことには
事実上交通規制を解除することはできないでしょうけれども,
少しでも歩行者を分散し,密度を下げることができれば嬉しいです。
ただ,恒常的な交通規制,また自動車と歩行者との交錯を防ぐには,
マツダスタジアムまでペデストリアンデッキで結ぶほかの選択肢はありません。
事故が起こってからでは遅いです。
事業の縮小が検討されている愛宕踏切からスタジアム間についても,もう一度熟考していただきたいです。
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