広島市中心部の紙屋町交差点にほど近い広島銀行本店では,
築50年以上経過し老朽化した本店の建て替えプロジェクトが進んでいます。
広島銀行はこの新ビルへのコンセプトとして,
お客さまとともに, 地域経済の「発展」と「革新」を実現する「ソリューション・ターミナル」を創造する – 『Hiroshima’s Evolution & Innovation With All (HEIWAプロジェクト)』 – |
を掲げています。
工事期間中は,ひろしまMALL(ベスト電器広島店)跡に本店機能を移転し仮営業しています。
広島銀行 新本店ビル
【建物概要】
着工 | 2019年1月31日 |
竣工 | 2021年1月31日(予定) |
建設主 | 株式会社 広島銀行 |
設計 | 日建設計 |
施工 | 広島銀行新本店ビル新築工事共同企業体 (竹中・増岡・鴻治・大之木・山陽JV) |
階数 | 地下1階・地上19階 |
高さ | 94.94m |
敷地面積 | 4,452.71 m² |
延床面積 | 47,890.00 m² |
容積率 | 約1,076% |
容積率1,000%超のマンモスビルです!
完成イメージ
出典:新本店ビルの建設について ニュースリリース[2017年3月23日]|広島銀行
紙屋町地区では,
サンモール敷地を活用し,200m級の超高層ビルを軸とした再開発が検討されていますが,
鯉城通りに面するこちらも大きく目を引くビルとなることでしょう。
工事の様子(2019年3月現在)
さて,今回は建設工事の様子をご紹介します。
旧本店ビルの解体が完了し,いよいよ新本店ビルに向けた看板が掲出されました。
プロジェクトマネージャーとしてCBREが携わることは知りませんでした。
ここでいうプロジェクトマネジメントとは,恐らく設計・施工管理の範疇だと思います。
現在は,地下空間を構築するため土砂の運び出しが絶え間なく行われています。
私が撮影している間にも,3,4台ほどのトラックが入れ替わりました。
ただ,今回設けられる地下空間は1層のみなので,そこまで長くはかからないと思います。
裏側に回ってみましたが,こちらはゲートが閉じており中の様子をうかがうことができませんでした。
新本店ビルの活用イメージ
1月31日に行われた安全祈願祭(地鎮祭)の中で,広島銀行の部谷俊雄頭取が
「土日でも地域の方が気軽に立ち寄れるような空間にし,市中心部のにぎわいにつなげたい」
「1階部分には銀行の有人窓口は置かず,カフェなどのオープンな場にしたい」
といったような趣旨の発言をされています。
くだいて言うと一企業の自社ビルですが,低層部にテナントを誘致することで
銀行の休業日においても人が集まるような空間を作り,
絶えずにぎわいのあるような場所にすることを想定されているのでしょうか。
非常に素晴らしい取り組みだと思います。
銀行という地域社会に根ざした組織だからこそ,
こうしてまちづくりの一助を担って頂けるのは嬉しいですね。
これからを見守るのが楽しみです。
コメント
広銀が面しているのは鯉城通
削除されても構わない野暮なツッコミさん
ご指摘ありがとうございます。早速修正いたしました。
広島銀行本店の仮店舗近くの広島市域東部の大動脈でもある、大洲ー東雲道路(東大橋竣工を含む)が、ようやくおよそ40年ぶりに完成し、3月29日から供用されています。その詳細を記事に取り上げていただきたく存じます。
ゆめおい人さん
貴重な情報ありがとうございます! 広島から転出してしまい取材ネタに疎い状態がつづいていましたので、本当に助かります。
取り急ぎ画像のみ撮影し、追って記事化させていただきます。よろしくお願いします。
建設費費用をおしえてほしい